コミュニケーションを円滑にする「知的謙虚さ」とは?

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みなさんは子どもと話していて「なんか話を聞いてくれない」と感じたことはありませんか?思春期の子どもをお持ちであればコミュニケーションの取り方にお困りになることもあるのではないでしょうか?

「言ってもきかない」や「少し注意しただけで怒る」、そんなことが日常になっていないでしょうか。もしかすると、それはあなたに「知的謙虚さ」がないからかもしれません。

「知的謙虚さ」は子どもに良い影響を与え、親子感のコミュニケーションを円滑にしてくれる態度でもあります。だれだって子どもとは良いコミュニケーションを取りたいものですよね。

この記事はそんなコミュニケーションに悩まれる次のような人の参考になると思います。

  • なんとなく子どもとコミュニケーションが取りずらい人。
  • 子どもに言いたいことが伝わらない人。
  • そもそもコミュニケーションを取るのが苦手な人。

それではいきましょう。

「知的謙虚さ」ってなに?

知的謙虚さとは、『自分の知識や経験が限られていることを認め、他人の意見や視点にオープンであること』です。簡単な言葉で言いかえると、「大人といえどもなんでも知っているわけではないことを受け入れろ」ということです。

つまり知的謙虚さのないとは「なんでも知っている」という盛大な勘違いです。この勘違いのもと行動するため、成長が止まってしまう大人が生まれてしまいます。

子どもに見抜かれる知的謙虚さ

知的謙虚さを持つ大切さ、これが理解できていない大人が多いように感じます。特に教師など、人にものを教える職業についている人は、子どもにできない姿を見せることに抵抗があるように感じます。

一方で子どもは、日々に成長し、変化しています。子どもたちは自分のアイデンティティを見つけ、世界について学び、自分の場所を築こうとします。その中で自我が成長した子どもは大人の言うことに疑問を持つようになります。

何が正しく、何が悪いのか。子どもたちの目線から独自に社会について考えようとします。しかし大人はどうでしょうか?子どもたちのように日々学び成長しているでしょうか?

大人は子どもより知識はあるでしょう。しかし子どもより「成長」しているでしょうか?子どもは新しいことをどんどん学んでいきます。同じように大人は新しいことを学んでいるでしょうか?

子どもの頃に「なんか適当なこと言ってはぐらかされている気がする」と感じたことがある方も多いのではないでしょうか?まさに知的謙虚さのない大人の言動に対する子どもの素直な反応です。そんな大人に対し「なんとなく信用できないな」と知的謙虚さのない大人を子どもは見抜くのです。

知的謙虚さが子どもに与えるメリット


知的謙虚さとは、自分の知識や能力に限界があることを認め、他人の意見や考えに柔軟に対応できる態度です。それは子どもの成長を促進し、子どもとの関係を円滑にするのに役立ちます。特に、「間違えるてもいいんだ」という感覚が、子どもに良い成長を促します。

例えば、子どもが何か失敗したとき親は、子どもの失敗を受け入れ、子どもがそこから学ぶことができるようにサポートが大切です。また子どもが自分の意見を言ったときは、子どもの意見を尊重し、子どもと対話が大切です。どちらも知的謙虚さを必要とする親の態度です。

知的謙虚な親は、子どもに「間違いを恐れない」「他人の意見に耳を傾ける」「自分の考えを主張する」などの大切な学びを与えることができます。そのようなコミュニケーションが取れる親のもとでは、子どもが自分自身と親のことを信頼し、親に相談しやすい環境を作ることができます。

知的謙虚さは、子育てにおいて、子どもの成長を促進し、子どもとの関係を円滑にするのに役立つ大切な態度です。

子どもから助けてもらえるようになる

子どもが小学生や中学生の時期は、親にとって子育てのやりがいがある一方、大変にもなる時期です。子どもは多感になり、学校の勉強は難しくなる。親が見てあげられる範囲がどんどん狭まり、周りの助けが必要にもなります。

そんな大変な時期だからこそ、親には知的謙虚さを持って行動することが大切です。わからないことを、「わからない」と言える。できないことを「できない」と言える。そんな姿勢が大切です。

わからないことは誰かから教わればいいし、できないことであれば助けて貰えばいいんです。子育てを親だけの負担にせず、周りに助けてもらうことが大切です。

子どもにすら助けてもらうこともできます。料理が苦手であれば料理を子どもに教わる。パソコンが苦手であれば子どもにパソコンを教わる。

もしかしたら子どもは家庭科で習ったことを活かして親に教えられるかもしれません。技術で習ったことを活かせるかもしれません。

しかし親に知的謙虚さがなければ、このような機会は訪れることはありません。謙虚な姿勢で子どもに接することが、親子で教え合える機会を生み出すことができるのです。

親から子へ一方的に教えるのではなく、互いに学んだことを教え合う。これもすばらしい親子関係の一つではないでしょうか。

知らないことの方が多いことを受け入れる

子どもたちは周りの世界について日々学んでいます。たくさんのことから気づきを得て、自分のアイデンティティを見つけようとしています。その中には親が答えを持たないこともたくさんあると思います。

その時に親は全ての子どもの「わからない」に答えを出す必要はありません。親だって全てがわかるわけではないですよね。それを子どもに示してあげることが知的謙虚さを持つ親の姿勢です。突き放すわけではなく「一緒に学ぶ」という姿勢をとるようにしましょう。

親が知的謙虚さを持って子どもに接することが、子どもの表現力の成長をうながし、自分の考えや意見を持つ力を育むことができます。「こうなのかな?」「こうじゃないかな?」こんなふうに親子で一緒に考えることが大切だと思います。

今では誰でもスマホを持っている時代なので一緒に調べて考えることも素晴らしいことだと思います。

知的謙虚さを持って接するためにできることはたくさんあります。まず、自分の視点に固執しすぎないことが大切です。子どもは、親とは異なる視点を持っている可能性をいつも持っています。子どもの話に耳を傾け、理解しようとすることが大切です。

また親自身の知識や経験が、常に正しいとは限らないということを忘れないことも大切です。1年や2年で環境が大きく変わる時代だからこそ、親こそ子どもから学び、今までの考えを変える用意や姿勢が必要です。

知的謙虚さは子育てに役立つだけでなく、親子関係を改善するのにも役立ちます。知的謙虚さを持って接することで、親子の信頼関係を築くことができます。また、子どもは親を頼り、親と話しやすくなります。

たとえ子どもであっても、いつまでも「なんでも親が教えなければ」なんて、まちがった思い込みです。親こそ知的謙虚さを持って子ども接してください。むしろ親だって結構何も知りません。子どもが今日何を学んだのかわかる親の方が少数ではないでしょうか?

謙虚になり相手に接する。これは親子間だけでなく人としてとても大切なことです。親がこの姿勢を子どもにも示すことができれば、子どもの成長だけでなく、親子のコミュケーションもより良いものになると思います。

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著者:鈴木裕

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コメント

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