【中学生】塾に行きたがらない子ども、ムリやり行かせるべき?

中学生

どうも、塾生15名の教室長です。皆さんのお子さんは塾に行っていますか?わたしの教室にも少しずつ生徒が増えていろいろなお子さんが来てくれるようになりました。

3月に入り、新学年を迎えようとする今の時期に学習塾を検討される方が多いともいます。そこで今回は、「塾に行きたがらない子どもを、ムリやり塾に行かせるべきか」というテーマでお話しします。

親御さんの中にはお子さんと相談せずに連絡してくる方もいらっしゃいます。「塾なんてみんな行きたくないところ。だから親が決めるべき」という考えは理解できます。ですが果たしてそれは本当でしょうか?今回の記事を読んでいただくと次のような時の参考にしていただけると思います。

  • どうして積極的に塾に行ってくれないのか【心理的リアクタンス】
  • 行きたがらないけど行かせるべき?【それで学力は上がる?】
  • 行きたがらないときはどうする?【対処法アリ】
  • 【番外】勉強のさせ方

それでは行きましょう。

【中学生】塾に行きたがらない子ども、行かせるべき?

結論から申し上げると、行きたがらないお子さんを塾にムリやり行かせることはやめた方が良いでしょう。勉強の本質は「自らが進んで学ぶ」という姿勢が必要だからです。

塾に行きたがらないお子さんの特徴として「勉強の必要性」を理解していないことが多いです。スポーツの練習などでも言えることだと思いますが、必要性を理解できない辛い練習は取り組むことが大変です。子どもにとっては勉強も同じです。なんとなく「大切だからやらないといけない」という不明瞭な理由では、子どもはモチベーションを継続することができません。やりたくないことをムリやりさせることは親のエゴであり、子どもは勉強に対してますますモチベーションを下げてしまうことでしょう。

どうして積極的に塾に行ってくれないのか?

どうして積極的に塾に行ってくれないのでしょうか?誰でも勉強は大切だと知っています。大切なものだと知っているのに取り組めないのはなぜでしょうか?わたしは塾講師として長い間生徒のモチベーションについて10年以上考え続けてきました。その経験から2つの結論に辿り着きました。それは「成功体験の欠如」と「強制からの反発」です。今回のテーマは「塾にムリやり行かせるのか」ですので、「強制からの反発」についてお話ししたいと思います。また、そのほかに勉強のモチベーションを下げる要因についてもお話しします。

強制からの反発【心理的リアクタンス】

「心理的リアクタンス」という言葉をご存知でしょうか?簡単に説明すると、『強制されると反発したくなる心理的な作用』のことです。たとえば、

  • 勉強しなさい → やりたくなくなる
  • 片付けなさい → やりたくなくなる
  • 早く帰りなさい → 帰りたくなくなる

こんなふうに、命令・強制した口調で指示されるとなんとなく反発したくなる心理現象を「心理的リアクタンス」と呼びます。

強制され続けたことによる反動

塾に行きたがらないお子さんに対して、「勉強しなさい」と強制した経験はありませんか?もしくは「〇〇点以上取らないと△△はなし」のような伝え方をしたことはないでしょうか?「勉強しなさい」という言葉は使えば使うほど子どものモチベーションを下げる言葉だと認識してください。

「将来のため」に説得力はない【目標の欠如】

よく大人が使う言葉で、「将来のために勉強しなさい」というものがあります。確かにその通りです。勉強して良い進学先に進むことができれば、将来の仕事に選択肢を増やすことができるでしょう。

しかし、この言葉には重要な要素が漏れています。それは、「将来のために勉強はすべきだが、勉強ができれば必ず幸せになれる訳ではない」という視点です。この視点を子どもは、言葉にはできなくても理解できています。

子どもは自身の幸せに繋がるかどうかわからないものに対して努力できません。そもそも「将来のために勉強するかどうか」は子どもが決めるべき事柄です。親が勝手に決めるべきことではありません。アドラー心理学にもありますが、子どもの課題は子どものものと【課題の分離】を心がけてあげることが重要です。

行きたがらない子どもをムリやり行かせるべきか?

心理的リアクタンスによってモチベーションが下がったとしても、勉強をしなければいけないことに違いはありません。では、やる気がなく塾に行きたくないという子ども塾に行かせるべきでしょうか?

ムリやりでも塾に行かせるべきなの?

答えは「行きたい塾があれば行かせる」です。実は「塾に行きたくない」という子どもであっても「勉強は大切なもの」ということを理解していることが多いです。しかし、やりたくないのです。なぜなら、それまでに出会った大人は強制してきたからです。学習塾にも勉強を強制するところがあります。逆に強く強制しないところもあります。その子が強制されることを望まないのであれば、そういった塾を探してあげることが親ができるサポートだと思います。

ムリやり行かせて学力は上がるのか?

ムリやり行かせたとしても、現在ほとんど勉強していなければ学力は上がるでしょう。もしかしたらそれによってテストの点数も上がるかもしれませんし、その結果「成功体験」になり、モチベーションにつながるかもしれません。わたし自身そのようなお子さんに出会ったこともあります。

ですがやはりごく一部でしょう。ムリやり塾に来ている生徒はなかなか学力が上がりません。モチベーションが低い子はズルします。小テストに受かるためにカンニングしたり宿題は答えを写したり。「勉強をやった」風に見せるのが上手になるだけで肝心の学力に向上は見られません。

塾に行きたがらないときの対処法は?

親としては塾に行ってほしいですよね。ですが、学習塾とは魔法の場所ではありません。本人が積極的に勉強に向き合わないと結果がついてこないことが実情です。では、なかなか勉強に向き合ってくれないお子さんに対し、大人ができることはどんなことがあるのでしょうか。

「塾はいつ辞めてもいい」と伝える

勉強が嫌で塾に行きたがらない子の中に、「塾に入ったら、辞められない」と考えている子がいます。わたしはそのような勘違いがないようはじめの面談の時に本人に、「塾に合わなかったり、来たくないと思ったらお父さんお母さんに伝えて」と話しています。

塾に行きたがらないお子さんの中に、「塾は厳しくて、辛いところ」という認識が強く、不安に思っている子が多いように感じています。もし塾のことを話してみて「行きたくない」というようであれば「行ってみて嫌だったらいつ辞めてもいい」ということを伝えてみてはいかがでしょうか?またそのように伝えて本人が本当に嫌がったら、理由を聞いて納得できれば必ず辞めさせてあげてください。最初の約束を反故にすると信頼が失われてしまいます。

やりたくなければやらなくていいことを伝える

勉強は本来、「学びたいことがあるから学ぶ」というような知的好奇心を原動力になされるものです。特に学校で教わる5教科など、本来であれば無理に勉強するものではありません。5教科を学ぶのにもちろん意義はあります。しかし実際のところ、「大人が受験というシステムで子どもを審査するために学力を競わせている」というのが日本の実情のように感じます。

本来であれば、興味関心のあることを学び、それを将来の仕事にできるように大人が導いてあげるべきです。例えば、ゲームが好きならeスポーツやプリグラミングという道があること。料理が好きなら調理師や食材を扱う仕事があること。こういった本人の興味関心に合わせて勉強させた方が将来の目標を叶えるためでも有意義な時間の使い方になると思います。

勉強はやりたくなければやらなくて良いものです。もちろん、その結果は本人が背負うべきです。親心としては心配になります。しかし、中学生になり少しずつ自身で考え選択しなければならない年齢になりつつあるのも事実です。いつまでも口うるさく言うのではなく、「本人の意思を尊重する」という親の覚悟も必要なように思います。

【番外】勉強のさせ方→一緒に勉強する

子どもを勉強させる方法はありますが、多くの方法は強制するような方法ではないでしょうか?今回は強制せず子どもに勉強を促す方法です。

その方法は「一緒に勉強する」という方法です。勉強と聞くと難しく聞こえますが、子どもと一緒の場所で、本を読んだりするだけでも良いでしょう。子どものわからない問題を一緒に考えてあげるのも良いかもしれません。重要なのは子どもと勉強時間を共有するということです。

勉強をしない子どもに「勉強しろ」と言っても効果は期待できません。前述した心理的リアクタンスの影響です。それよりも親が「勉強している姿勢」を見せる方がよほど効果的に子どもが勉強するようになります。わたし自身も自分の仕事や勉強を生徒に見てもらえろところでするようにしています。わたしが集中すればするほど生徒が集中して勉強している実感もあります。

【結論】行きたがらないときは行かせるな

わたしは今までの経験から、「厳しくするとモチベーションの低い子どもはズルをする」という考えを持っています。ですのでわたしが管理する教室では「やらない」と決めていることがあります。それは、「勉強を強制しないこと」「宿題をしていなくても叱らないこと」「やりたくないときはムリやりやらせないこと」です。

そもそもわたし自身が「勉強が嫌い」でしたし、「勉強しろ」と言われることが嫌いでした。それにこの言葉は見事にわたしのモチベーションを下げてくれていました。そこで、この3つをしないように決めました。しないよう決めてからの方が自分から勉強する生徒が増えたように感じます。きっとぶつぶつ言われないから気楽に勉強できるんだと思います。

わたしの塾では、人に迷惑をかける行為以外、基本的に禁止していることはありません。授業中に寝ている生徒がいても注意していません。しかしそれでも、生徒はそれぞれのことをしっかり取り組んでいるように感じています。強制せずにやりたいようにやらせるのが勉強させるのにも、一番効果的なのかも知れません。

今日はここまで。

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