集団授業の学習塾ってぶっちゃけどうなの?【小学生編】

小学生

どうも、塾生11名の教室長です。

今日は、集団授業の学習塾ってぶっちゃけどうなの【小学生編】という内容でお話ししていきたいと思います。学習塾は集団授業を行うものと個別授業を行うものに分かれます。以前は集団授業を実施する学習塾が多かったです。しかし、今や個別授業を選ぶ方が増えてきました。

お子さんが小学生くらいになると学習塾を検討し始めると思います。個別授業なら「先生にしっかり見てもらえる」、「質問しやすい」、「子どものスピードに合わせて進めてくれる」など、もはやそのメリットは説明する必要はないと思います。「個別授業の良さは分かるけど集団授業って結局どうなの?」そんなふうに思われる保護者の方も多いのではないでしょうか?

はたして昔ながらの集団授業では個別授業にかなわないのでしょうか?今日は集団授業にフォーカスして、個別授業では得られない集団授業の良さについてお話ししていきたいと思います。

この記事を読んでいただくと分かることは以下の通りです。

  • 小学生の学習塾は集団授業では子どもが心配?
  • 集団授業の3つのメリット
  • 通うなら何年生からがいいの?

それではいきましょう!

小学生の塾は集団授業では子どもが心配?

学習塾に通う上で最も重要なことはその塾に「合うか、合わないか」です。ですので、お子さんと塾との相性がよければ集団授業でも個別授業でもどちらを選んでも成績は上がると思います。

ですが、最近は「個別授業の方が安心して受講できる」と感じていらっしゃる保護者の方が多いように思います。それは次のような心配になる要素を集団授業に感じていらっしゃるからだと思います。

  • 集団授業は授業について行けるか心配
  • 集団授業は授業の中で質問できるか心配
  • 集団では自分の子どもをしっかり見てくれるか心配

どの心配もお気持ちはよくわかります。大切なお子さんを通わせる場所なので失敗したくありませんよね。ですが、心配のあまり一斉授業を選択肢に入れないというのは少し勿体無いように思います。ですのでそれぞれの心配について少し深掘りしたいと思います。

集団授業では勉強について行けるか心配

集団授業でもっとも心配されることに「勉強について行けるか心配」ということがあります。勉強について行けるかどうかは、以下の3つの要素から決まります。

  • 担当講師の授業スキル
  • 生徒の学力
  • 学力別のクラス分け

それぞれの要素について、「こういうときは個別授業や他の塾を検討して」という状況があります。その状況について説明します。そして、それぞれの要素をクリアできていれば一斉授業でも十分に学力の向上が見込めると思います。

担当講師の授業スキル

担当講師の授業スキルが低いと理解しにくいことがあります。そのために「授業についていけない」ということが起きてしまいます。これは体験授業でしっかりお子さんと相談されると良いと思います。お子さんが体験授業で「授業がわかりにくかった」と感じれば、その一斉授業はやめておくべきでしょう。個別授業や他の塾を検討されることをお勧めします。

「授業がわかりやすかった」というのであれば、是非その一斉授業を検討されることをオススメします。

生徒の学力

当たり前ですが本人の学力が低いと授業についていけなくなります。基礎的な内容にあまりにも遅れがある場合はついていくのが大変でしょう。ですが、一斉授業についていけない理由が、「本人の学力による」ケースは少ないように感じます。

私自身、勉強が苦手な生徒がいる一斉授業を担当したことがあります。その上で申し上げると、授業について来れるかどうかは、生徒の学力より講師の授業スキルの方が影響が大きいと思います。

授業についていくための学力はそんなに高くありません。一斉授業でついて行ける学力は、「定期テスト30点以上」を一つの基準にしていただければと思います。そのため、本人の学力より講師によって授業についていけなくなったケースの方が多いと思います。

基準をクリアしているのに授業についていけないと感じる場合は、講師との相性が悪いと思います。塾を変更することを検討しましょう。逆に「勉強が苦手だ」と感じている子が、「わかりやすい」と感じたら、その先生は授業の上手な先生だと思います。

学力別のクラス分け

学力別にクラスが分かれていないと、授業のレベルが自分に合わないことがあります。ですので、本人にも講師にも問題がないのに、授業についていけなくなるということが起こり得ます。これは塾の仕組み上の問題です。もし、授業のレベルに合わないというときは、他の塾に行くことを検討すべきです。

授業の中で質問できるか心配

「個別授業の方が質問できる」このように思っていらっしゃるのであれば、それは勘違いです。一斉授業でも個別授業でも「質問する子はする、しない子はしない」というのが実際のところです。

私は一斉授業も個別授業もすでに10年近く経験がありますが、一斉授業でも個別授業でも質問ができる子は同じだと思っています。たとえば内気な子がいたとして「一斉授業は恥ずかしくて質問できない」と感じているとします。その子はたとえ個別授業になったとしても「質問すること自体恥ずかしい」、「できないことが知られるのが恥ずかしい」というようになかなか質問できません。ですので、「個別授業だから質問できるだろう」と安易に考えるのはやめておくべきだと思います。

もちろん周りの目がない分だけ個別授業の方が質問はしやすいのは事実です。ですが「質問しやすいこと」と「質問できること」の間には子どもたちにとって大きな差があるようで、特に小学生のほとんどの生徒が積極的に質問できないのが実情です。

質問するために必要な能力

よく「わからないことは先生に聞きなさい」とお子さんに言うのではないでしょうか?実は「わからないことを質問できる子」は非常に少なく、小学生であれば私の経験上、全体の1割程度に満たないと思います。ではなぜこれほど少ないかと言うと、以下のような能力が必要だからです。

  • コミュニケーション能力
  • 言語化能力

この二つを兼ね備えて持ち合わせる小学生は非常に少ないです。ですので、小学生のうちから、「質問ができる個別授業がいい」という基準で集団授業を選択肢に入れないのはもったい無いように思います。

集団授業では子どもをしっかり見てくれるか心配

個別授業の方が、同じ時間内に見る生徒の数が少ないためしっかり見てもらえそうな気がします。ですが、「社員の先生がしっかり見てくれる」という視点で考えると、一概にそうとは言えないかもしれません。「個別授業は同じ授業内の生徒が少ない」これは「社員が同じ授業内に見れる生徒も少ない」ということと等しいです。社員が授業内で見れる生徒に限りがあるということです。

社員が見れないならアルバイトが見ます。社員はアルバイトを通じて生徒の状況を把握します。アルバイトが優秀であれば何も問題がありません。社員とアルバイトの連携が悪いと、個別授業なのにも関わらずしっかり見てもらえないということもあり得ます。

集団授業であれば、多くの塾では社員が授業を担当しています。個別授業のように一人一人をじっくり見るということは難しいかもしれませんが、集団授業であれば社員の目が直接生徒に届きます。社員の目が届くという意味ではむしろ、集団授業の方がしっかり見てもらえるといえるのかもしれません。

集団授業の3つのメリット

集団授業のメリットは大きく3つ挙げられます。

  • 授業についていこうとする姿勢が身につく
  • 集団だからこそ芽生える競争心
  • 授業担当が社員である場合が多い

それでは一つずつ説明します。

授業についていこうとする姿勢が身につく

学習塾の集団授業はペースが早いです。これは学校が週4回ある授業に対し、学習塾は週2回程度の授業でついていくためです。単純に倍くらいのスピードになります。このスピードでは授業についていくための努力をしなければいけません。

もちろん生徒にとって早すぎるスピードで授業が進んでしまっては元も子もありません。ですが、「頑張れば追いつけるスピード」に必死に食らい付くのは、勉強の自走力を伸ばします。これは持久走のようなもので、「自分より少し早いペースの人間に離されないようについて行っているうちに、自己ベストが出た」、そんな現象が一斉授業では起こります。

勉強に対して積極的ではないお子さんであれば、一斉授業は良いと思います。一生懸命ついていくことで良い刺激を受けて、取り組みが向上することはよくあることです。また「ついていかないと」という良いプレッシャーも勉強する上で良い作用をしてくれます。

集団だからこそ芽生える競争心

個別授業ではなかなか「ライバル関係」が作れません。特に男の子は、競い合って成長することが多いと思います。「あいつには負けたくない」という気持ちが強いと努力もできます。女の子も実はプライドの高い子が多いです。「最低でも〇〇点は取りたい」と強く思っている子が多いです。

一斉授業ではこういう「負けん気」を刺激する機会が多いです。良い意味で周りの取り組みと自分の取り組みを比較することができます。また、一斉授業であれば「目標とする人」も見つけられるかもしれません。

授業の担当が社員であることが多い

一斉授業は複数の生徒を相手に授業をするのでクラス全体をコントロールする必要があります。ですが実際に授業をやってみると、クラスをコントロールするということがいかに難しいかわかります。教員免許を持っている人間ですら学級崩壊を起こしてしまう今日では、その難しさが容易に想像できるかと思います。それをアルバイトが担当する。これは学習塾にとってもリスクです。ですので経験豊富な社員が担当するケースが多いです。

一斉授業であってもアルバイトが担当するケースはもちろんあります。ですがそれは極めて稀なケースだと思います。それは、学習塾という業界のアルバイトが学生が多いという構造的な原因に基づきます。

前述のようにクラスをコントロールするのは難しいです。ですが、訓練を積めばできるようになるのも確かです。実際に多くの小学校の先生はクラスを運営できています。しかし、問題なくクラスをコントロールする力をアルバイトにつけさせるのはコストパフォーマンスが悪いです。何せアルバイトは学生ですので、勤務できる期間は大学の4年間です。その4年間のために訓練の期間を設け、さらにリスクを負担して一斉授業を担当してもらう。これはあまり現実的とは言えません。

このような理由から、一斉授業は社員の講師が担当する場合が多いです。「アルバイトの先生だとなんだか不安」そんなふうにお考えであれば、一斉授業を検討されるのも良いかもしれません。

一斉授業に通うなら何年生から?

小学生のうちから一斉授業に行くのであれば、高学年になってからのほうが良いでしょう。なぜなら以下のことをクリアしないと学習塾に通っても効果が見込めないからです。

  • 授業時間を落ち着いて座っているれるか
  • 学校の授業はきちんとついていけているか

小学生のうちから学習塾に通わせるには、「授業時間は落ち着いて過ごせる」というのは最低限の力です。案外、椅子にじっと座っていられるようになるのは高学年になってからです。もし、一斉授業に通わせようと考えているなら5年生くらいからが丁度いいかもしれません。

また学校の勉強についていけているかは重要です。一斉授業であれば学校より早いスピードで進むことが多いです。学校のペースに追いつけないようでは学習塾でもついていくことが難しいと思います。もし、「勉強についていけなくなっている」と感じるようであれば個別授業の受講をオススメします。

【まとめ】一斉授業はよい!通うなら高学年

一斉授業でも十分に学力の向上は見込めます。しかも個別授業にはないような魅力もあります。私自身も小学生の一斉授業を担当していた時期があるのでわかりますが、正直楽しいです。楽しい授業は生徒も喜んでくれるので、そういう生徒は塾を好きになってくれると思います。

みなさんもどうせ通うなら好きな塾に通いたいと思いますよね。誰でもそうだと思います。もちろん個別授業であっても楽しい塾はたくさんあります。ですが、大勢と一緒に笑い合えるような授業は一斉授業でないと体験できません。

中学生になってから一斉授業に通うなら小学生のうちから行かせてみるのはどうでしょうか?5年生くらいであれば、「みんなと一緒に頑張って勉強する」という体験は以降の学習においても良い経験になると思います。是非一度、一斉授業を検討してみてはいかがでしょうか?

今日はここまで。

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