中学受験しないのに学習塾は必要?【小学生の塾は先行投資】

小学生

どうも、塾生9名の教室長です。皆さんのお子さんは学習塾に通っていますか?小学生くらいになると少しずつ考え始めますよね。でも、「うちは中学受験するわけじゃないから」とか、「学校の勉強はついていけているから」など、お子さんが小学校のうちは塾に消極的な保護者の方も多いような気がします。

今回は「中学受験しないけど、塾って必要なの?」という点でお話したいと思います。私自身、塾で小学生を9年以上見てきていますが、中学受験をした生徒はそのうちの1割以下です。ほとんどが公立中学に進学します。ですが学習塾に通っていました。みんな通ってよかったとも思います。

中学受験をしない小学生にとって学習塾に通うことはどんなメリットがあるのでしょうか。今回の記事をお読みいただくと次の内容がわかります。

  • 中学受験しない小学生が塾に通うメリット
  • もし塾に行くならどの科目を勉強すべきか
  • 塾はどのように選ぶべきか

それではいきましょう!

中学受験しない小学生が塾に通う必要性

中学受験しない小学生にとっても学習塾は通うべきだと思います。小学生のうちから勉強が苦手な場合はもちろんですが、勉強についていけている子でも学習塾に通うをオススメします。その理由は大きく3つ挙げられます。

  1. 小学生の内容は、中学、高校、さらには大学受験にまで影響する
  2. 学校授業より早いペースで進めて行ける
  3. 小学生のうちから中学生の時に通う塾を吟味できる

それでは、一つずつ説明します。

小学生内容は、中学、高校、大学入試まで影響

中学生の勉強は全て小学生で勉強した内容の上に、積み重ねるように勉強していきます。英語も小学生のうちから学習するようになりました。しかも小3から英語の勉強がスタートします。これで中学校で勉強する科目は全て小学生のうちから勉強することになりました。ですので、小学生の内容に対する理解が不十分だと中学生の勉強に大きく影響します。

中学での勉強に大きく影響するものの一つとして「割合」があります。割合は5年生で勉強する内容です。この「割合」ですが、小学校では算数以外ではあまり見かけません。(同じような考え方で人口密度は出てきます。)しかし、中学では、数学はもちろん、理科や社会でも割合の考え方を理解していないと解けない問題が出てきます。

小学生の勉強は科目をまたいで広く活用できる知識を学びます。算数は数学だけ、英語は英語だけ、というような勉強ではありません。ですので、小学生のうちに苦手な科目、特に算数と国語でつまづいてしまうと、中学、高校と長期にわたって影響します。大学入学率が5割を超えている現代では、小学生の内容ほどしっかり学ぶ必要があります。

学校の授業より早いペースで勉強できる

小学生の内容はとても重要です。ですが、難易度が高いわけではありません。ただ学校の勉強について行くだけなら、それほど難しいことではありません。学校の内容を理解できている子なら先取りの勉強ができます。小学生のうちから勉強を先取りすることは、それ以降の勉強を有利に運ぶことができます。勉強の先取りに学習塾を利用することは長期的な戦略として有意義だと思います。

現代では大学入学率が5割を超えています。これを読んでいる保護者の方であれば、お子さんに「大学に行ってほしい」と思っている人も多いのではないでしょうか。小学生のうちは身近ではないかもしれませんが、すぐに高校受験、大学受験となります。

勉強は遅れてから取り戻すのはとても難しいです。遅れていない時に先取りをする。受験を長期的に考えて小学生のうちから先取り勉強をして、中学校の内容を早い時期から学習できれば、より高い目標を持つための手助けになるでしょう。

小学生のうちから中学で通う塾を吟味できる

塾を選ぶ上で最も重要なのは、「お子さんがその塾に通いたいと思うか」です。中学生になって、「子どもの勉強が心配になってきた。塾に入れようかしら?」と思って塾に入れたとします。その塾とお子さんとの相性が悪ければ成績は伸び悩むでしょう。すると、中学生のうちに塾をまた探さないといけないということになります。

小学生のうちから塾に通っていれば、学力に余裕があるうちから塾を吟味できます。中学生になり勉強の遅れが出てから相性の良い塾を探すというのは「導火線に火がついた爆弾を持っている」ような状態で、一刻の猶予もありません。時間が経てば経つほど事態は悪化するからです。

勉強の遅れがない頃から塾を探しつつ通わせる。相性が悪い場合は変更も視野に入れておく。勉強に遅れにくい「小学生だからこそできること」ではないでしょうか?もちろん経済的負担になりますが、勉強に遅れてからでは経済的負担に対して効果が出ないこともしばしばあります。長期的に考えれば、学習塾という環境を早めに整えておくことには大きなメリットがあると思います。

もし塾に行くならどの科目を勉強するべきか

小学生が学習塾に通って学ぶべき科目は算数、国語、英語です。これ以外はわざわざ学習塾に通ってまで勉強する必要はないと思います。ではなぜ算数、国語、英語なのか説明します。

算数の「でき」で数学と理科が決まる

算数はなるべく早くから塾で勉強させるべきだと思います。実は小学生の算数のでき次第で、中学の数学、理科が決まります。【算数=数学】と思われる方も多いかもしれませんが、むしろ算数の知識ばかりを使うのは理科の方かもしれません。比、割合、比例、どれも小学生のうちに学ぶ内容です。ですが中学理科で、とてもよく利用する知識です。受験にも出てくるほどです。

算数の内容でできるような理科の問題はとても多いです。ですがそんな問題でも中学生の5割もできません。そのぐらい小学生の勉強があやふやのまま中学生に上がってしまいます。また、理科ほどではありませんが、社会でも割合を利用することは多いです。こちらでも、小学生の勉強があいまいで理解できない生徒が多いです。

小学生の算数は中学生になると科目をまたいで影響します。数学はもちろん理科や社会でもその知識を利用します。小学生のうちはテストで点数は取れるかもしれません。ですが本当に理解できているかは、意外と把握しかねるものです。小学生のうちから算数だけでも塾で勉強させて、知識の抜け漏れがないようにしてあげましょう。

英語は5年生からがベスト

英語は5年生から学習塾に通わせてあげてください。驚かれるかもしれませんが、中3になってアルファベットが書けない生徒が全体の5%くらいいます。あくまで私の経験則ですが、中3になってもアルファベットが全て書けない生徒は間違いなくいます。そのくらい中学生の英語は差がつきやすいです。ではなぜ差がついてしまうのか。それは小学生と中学生では求められる英語の力が違うからです。

小学生の英語の内容は「聞く」「話す」の2分野に特化して勉強を進めます。音楽を聴いたりゲームをしたりして英語の勉強をします。中学生では小学生までとは異なり、「読む」「書く」ことを中心に勉強します。この変化によって、小学生のうちに書く勉強をしていた生徒とそうではない生徒で差が出ます。

小学生でも少し書く勉強をします。それが5年生になってからです。ですが中学生の書く量と比較すると、とても少ない量です。中学生に上がってから英語につまづく生徒は単語を「書いて覚える」ことが苦手な生徒です。小学生のうちから塾で英語を「書いて」勉強して、中学生に上がる前の準備をさせてあげてください。

それなら小4までの英語はどうする!?

小4までの英語は「英会話」をオススメします。小5以降は中学校の英語を視野に入れて学習塾をオススメしますが、それまでは英会話に入れて「聞く力」を伸ばすべきです。「書く力」は後から練習して伸ばすことができますが、「聞く力」は早めに伸ばす方が効率的に伸びます。

ある研究では、「10歳までならどんな言語でも習得できる」という結果が出たそうです。幼年期の方が英語を「聞く力」は伸びやすいです。わざわざ面白くない「書く力」を勉強させて英語嫌いにしては元も子もありません。小さいうちは英語を好きになってもらえるような習い事をオススメします。

国語はすべての科目の基礎【3年生からでも早くはない】

少し前に話題になった本があります。「AI vs 教科書の読めない子どもたち」という本です。

こちらの本では「読解力」についての記載があります。「平均的な学力の中学生であっても、正確に文章を読み解くことができない生徒が多い」という内容です。とても思い当たる節が多いのですが、中学生に関わらず、勉強が苦手な生徒は、文章を正確に把握することが苦手です。

文章を正確に把握できない生徒は、ある勉強をしてこなかった生徒が多いです。それは「音読」です。小学生であれば宿題に音読が課されることが多いです。しかし、昨今、共働きが増えたことで音読を親に聞かせる機会が減ってしまいました。特に小学生のうちから国語が苦手な生徒は音読をしていないことが多いです。

もし、お仕事などでお子さんの音読を聞いてあげられないのであれば、塾で国語の勉強をすべきです。できれば音読させてくれる塾に通わせてあげてください。国語力を小学生のうちから養ってあげれば、中学生以降の勉強に大きなアドバンテージになります。読解力はすべての勉強の礎です。「なんとなくできるから大丈夫」では、あっという間に手遅れになります。

小学生の塾はどんなところに行けばいいの?

「塾選びは近いところから」を基本に探すのをオススメします。歩いて行ける距離は最高ですね。小学生のうちから週2回で塾に通う時、送迎の負担があることは保護者の方にとって大変なことだと思います。ですので本人が徒歩や自転車で通える距離にある塾というのは便利です。また塾は、大手か個人塾かで特長が異なります。塾の特長について、大手塾と個人塾に分けて説明したいと思います。

大手塾の強みは情報量

大手の塾の強みは2点あります。一つ目は「能力の平均化」です。大手塾であれば授業のフォーマットが確立しています。ですので、授業の質が高く水準で平均化されています。授業の当たり外れが少ないと思います。

次に、大手塾は店舗数が多いのでの進路情報が集まりやすいのも強みです。お子さんの進学先が離れている場合、情報量が多いので、塾が近くても学校の情報を得ることができると思います。ですので中学受験を検討している場合、大手を選択肢に入れることをオススメします。

懸念点としては、社員ではなくアルバイトが担当することもあるということです。アルバイトであっても社員教育が行き届いていれば問題ありません。正直当たり外れがあります。ですが、先生の交代制度ある塾であれば問題ないと思います。

個人塾の強みは地域特化

個人塾は地域特化型です。中学受験せず、公立中学に進学する予定であれば個人塾をオススメします。個人塾は地域に密着しているため、その地域の中学、高校の濃い情報を持っているからです

個人塾の他のメリットを挙げると、先生の異動がないことです。大手塾では多店舗展開しているので異動する可能性があります。ですが個人塾は異動がありません。その個人塾に信頼できる良い先生がいるなら、卒塾までしっかり見てもらうことができるでしょう。

まとめ【小学生の学習塾は先行投資】

お子さんにとっても親にとっても早めの学習塾は【先行投資】だと思います。多くの人が「塾は勉強についていけなくなってから行くところ」と誤解しています。教育現場の人間からすれば、「ついて行けなくなってからでは遅い」と言わざるを得ません。遅れを取り戻すには、先取りをする倍の労力がかかるからです。

「小学生のうちから勉強嫌いにしないため、勉強漬けにしたくない」そのような考え方も理解できます。ですが勉強は「嫌いだからやりたくない子」もいれば「理解できないからやりたくない子」もいると思います。もし後者であれば親が対応できたことです。

小さい頃は勉強以外にも経験すべきことがたくさんあります。外で遊んだり友達と喧嘩したり。ですが、勉強の大切さをしっかり伝えてあげることも大人の役目のような気がします。

今日はここまで。

コメント

  1. Dale Rivera より:

    I just like the helpful information you provide in your articles

タイトルとURLをコピーしました